ベンツvs.BMW
自動車評論家、徳大寺有恒氏の過去の作品のなかで白眉といえるものである。80年代の半ば今だ為替が一ドルが200円以上していた頃、外国車とりわけ高級ドイツ車は庶民にとっては高嶺の花であったと同時に、自動車評論家にとっては絶対的な価値観の尺度であった。そのなかでもメルセデスベンツとBMWは特別な存在であり、この両雄に対する徳大寺氏の尊敬と憧れが読み手に程よいロマンチシズムをかき立てる。氏の筆はさえわたり、単なる自動車評論に留まらず、文化論にまで到達しているのは流石と言うべきであろう。 |
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