福野礼一郎の宇宙 甲―キカイの本質を理解すればクルマの偉大さがわかる!
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人気ランキング : 24,965位
定価 : ¥ 1,575
販売元 : 双葉社
発売日 : 2004-12 |
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機械工学と製造技術の集積としてのクルマを語る |
クルマをネタにタンカを切りつつ自分を語るという小林秀雄的な日本の伝統(?)に沿った評論を書きまくっている福野氏だが、機械工学というか製造技術の集積としてクルマを見るという、その拠って立つバックグラウンドを単純明快にさらけ出したのがこの本。
最初に取り上げられるのは、大韓航空機撃墜事件で悪名をはせた旧ソ連の攻撃機スホーイ15。ここで豊富なイラスト図解で語られるトピックスは、なぜ超音速機の主翼デザインがデルタ型になっていったか?という問題。次に、超音速機にはなぜ双発タイプのパッケージが増えたかということについて、それはジェットエンジンの推進力は流入量と比例するが、それは空気の取り入れ口(エアーインテーク)の面積の大きさ(2乗)とジェットエンジンに体積(3乗)に比例すると単純化でき、それならば、大型1発よりも小型2発の方が効率がいい、ということなになるから。そしてモノのカタチは断面の集積だという設計のイロハや、全ての部品ひとつひとつに設計図というものが存在するという話、空間を移動する際には重心からのX軸、Y軸、Z軸の運動によって説明できるなどの話も続く。
高校の物理の先生とかやらせたら、生徒は喜ぶだろうな、と思った。
ただしクルマ以外のモノも"延長感覚"で語っているから、ボロも見えてくる。ダメだな、と思ったのがB&Oのステレオを褒めているところ。福野さんは、基本的に音楽をあまり聴いていないんじゃないかと思った。ピュアとまでいかなくても、少しでもオーディオに興味があり、聴き比べをしたことがあれば、B&Oは褒められない。デザインはいいけどね。下巻の『乙』では音もイイみたいなこと書いてしまっているし、そこだけちょっとガッカリ。でも、まあライター家業なら、どんな注文も受けなきゃならないし、しょうがない部分はあると思うけど。
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おしい |
福野氏がビギンなどの雑誌に書いたエッセーをまとめたもの。スホーイの形を図解付きで謎解く記事は圧巻。ただ、書かれた時期が古いため、現在の氏の主張とは違う部分もある。内容は面白いが、構成に問題がある。雑誌掲載時に写真を引用している記事でも、その文章のみを転載しているから、ネットとかで調べないと分からない部分がある。この点は幻のスーパーカーのように、手を抜かないでほしかった。あと、氏の文章には誤記が少なくないが、なぜ雑誌から転載した文章なのに誤記が訂正されていないのか?。ページ数などの割りに値段も少し高いと思う。だから二巻に分けたんだろうが。
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こんな本が欲しかった |
福野礼一郎先生の車以外の、評論が載ってます、冒頭のスホーイ戦闘機の解説などはCIAも真っ青になるくらいの分析してますし、モデルガンの解説や、革ジャンのB3の話などの、興味深い話がでてきます。
「くるまにあ」に掲載されていない、エッセイ多数あり、お勧めですよ
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福野礼一郎の宇宙 |
今は亡き?「くるまにあ」で、独特の世界を構築してきた福野礼一郎の文章が読める。こんな貴重なことはない。CAR-EX、くるまにあ以外に執筆していたのを知らなかった。とにかく内容が濃くて、深い。はまるとやばいです。
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最近読んだ中で最もおもしろいエッセイ集(って感じ) |
たとえば、新型車が発売された時、また、自分の買いたい中古車の出物を見つけた時、福野礼一郎氏のファンなら必ずこう思うはずです。「福野礼一郎ならこれをどう評価するだろう」と。また、車に限らず、機械や家電製品や服や靴やバッグなど、福野氏の視点からだとどう評価し、どれを選ぶのかと興味はつきないはずです。そして、これまでの福野氏の原稿も、単なる自動車評論(このクルマはイイか悪いか)だけで終わらないところが面白いと感じているはずです。そんなファンにとって、この本は欲求を十分に満たされる、価値のある本に仕上がっていると思います。自動車以外のことを深く知ることにより、より自動車のことがわかる。もちろん、それも十分感じますが、私は、タイトルのように、福野氏のエッセイ集として気軽に読みました。あああ、面白かった!