さすがに700日もイタリアで暮らすと、エピソードには事欠かないのだろう。さまざまな出来事が詰まっています。読んでいるには楽しいが、体験したくないことやできそうもないことも。
ジローラモという人のエッセイもそうだが、向こうの人はどうもみな、話をきっちりはじめから書くことになっているようだ。「あるときだれそれがこう言い出した。」といった調子だ。そして事細かに、しかも面白おかしい文章が延々と続く。…しゃれたオチに向かって。
この本にもなんとなくそんな感じを持ちました。
それから、自動車やバイクの話ばかりでなく、語学の勉強の話や食事の話、えーとそれから下着やシャンプーの話なんかも出てきます。ちょっとだけどね。でも楽しめますよ。
作者のイタリア遊学での貴重な体験が等身大に書かれ、共感できる部分が大きいので読み進めるうちに自分がイタリアへ行っているかの様な気分になれる。
イタリアでの女性の車生活の話もなかなか貴重で面白い。 ただ、作者の好きなイタリア車やカーレースの話が所々詳しく紹介されているので興味のある人とない人によって作品を読んだ後の充実度が変わってくるかも。
それでもエピソードを交えながらなので飽きはこないと思うが。それを抜きにしても生き生きとしたイタリアでの生活が充分に楽しめる本だ。